第1章:受け入れられない、過去や未来の出来事を抱える貴方へ
生きてたら何度もこういう感情を抱いたことがあるのではないでしょうか。
「あの時、あんな選択しなかったらよかった」
「なんで、俺がこんな目に…何も悪いことしてないのに」
「なんでこんなことしなくちゃいけないんだ…」
そう、後悔、不運、未来への不安というネガティヴな感情です。
学校生活、仕事、恋愛など、日常のさまざまな場面で、こういった想いに駆られることがあります。
後悔すれば自分を責める。
不運に見舞われれば、環境や他人を責める。
未来への不安を抱けば、緊張と恐怖が高まり、パフォーマンスが乱れる。
どれも健全ではない状態です。
私自身も、そんな状況に陥ることがよく…いや、「よくありました」。
今日ご紹介する映画『ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング』観ていると、主人公イーサン・ハントの周囲にいるキャラクターの姿から、そんなネガティヴな感情をコントロールするヒントを得られたんです。
『ミッション:インポッシブル』シリーズは大好きで、今作品も公開情報が出た時からワクワクしてました。
迫力満点なアクションの数々、ダイナミックな映像美、そして正義の勝利…
「これ以上の危険技は無理やろう」
とんでもないスタントシーンにビックリするも、毎回前作のレベルを凌駕する過激な曲芸を見せる!
今回もそんなダイナミックな映像を楽しもうと映画館に向かいました。
すると予想外に、タイトルのようなマインドセットに気づかされたんです。
それはどういったことか。
次の章から一つずつ、ネタバレしないように注意しながら、ご紹介しますね。

第2章:いつも真剣に、一生懸命に生きてたら「後悔」は存在しない

主人公イーサン・ハントには、強力なチームがいます。
メンバーはそれぞれの得意分野で全力を発揮し、イーサンを支えることで、数々の困難も乗り換え、難敵を倒してきました。
全シリーズに登場し、イーサンが全幅の信頼を寄せる男、天才ハッカーがヴィング・レイムス演じるルーサー。
巨体な身体でPCに向き合い、いつも冷静沈着に任務をこなすルーサー。
その姿は、イーサンに、チームメンバーに、そして我々観客に、
「大丈夫だ」
と安心感を与えてくれます。
しかし今作では絶体絶命のピンチが訪れます。
そんな姿を前に、イーサンはこう語ります。
「僕のせいでこんな状況に…こんな仕事に、チームに誘ったから…本当に申し訳ない」
と。
しかしルーサーは顔色何一つ変えず、焦らず、落ち着いた様子でイーサンにこう答えます。
「俺は自分の意志でここにいる。何も後悔はしていない」
この演技が私の胸に刺さりました。
イーサンの誘いに乗って仕事してきたこと、その結果今こうして絶体絶命のピンチにいることを全く後悔していない。
彼は自分の意志で決めて、チームに入り、仕事をしてきました。その時々、必死に考え、「面白い」「やってみたい」と心のワクワクに従い、決断をしてきた。その積み重ねが今。
我々は結果が分かってるから、「別の選択をしていたら」と悔いる。
けど、その行動をした当時の自分は、未来なんて分かりません。
最高の未来を想像して、それになろうとして、考え抜いた最善策を講じた。
毎日、一瞬一瞬を全力全開で一生懸命生きてたら、後悔なんてものは本当は存在しないのかもしれません。
第3章:不運も「視点」をかえれば、幸運になる
この賞は慎重に書きます。
それはなぜか?
サプライズ的に登場する、過去作に出てきたキャラクターの話に触れるからです。
ネタバレには十分注意して書き進めます。
その彼/彼女は、かつてイーサンによって人生を狂わされた人です。
戦ったわけではないですが、イーサンによって人生がガラッと変わってしまったキャラクタです。
もし私が彼/彼女だったら、イーサンを恨むだろうなと思います。
でもそのキャラクターは違います。
穏やかな表情でこう語るのです。
「人生はガラッと変わった。だけど、何も後悔していない。そのおかげでこの土地に来れたし、愛する妻にも出会えたから」
この言葉にハッとさせられました。
最初はきっと混乱し同様したでしょう。
けどこのキャラクターは前を向いて生きた。
すると愛する女性に出会い、結ばれ、穏やかな生活を手に入れたんです。
人生では、自分自身ではコントロールできない出来事で人生が変わることもあります。
でもどんな境遇になっても前向きに一生懸命にいきれば、
「不運も幸運になる」
そう思うと、人生って捨てたもんじゃないですよね?
第4章:「きっとうまくいく」と自分で自分に言い聞かせる魔法

イーサンのチームメンバーの一人、ベンジー。シリーズ3作目以降登場するレギュラーメンバーです。
演じるサイモン・ペッグがコメディを得意とする俳優で、ベンジーもひょうきんで、愛されキャラ。ビビりな面もあり、怖がりです。
今回、彼はイーサンからいつもながらのとんでもない任務に加え、リーダーを任されます。
「え?まさか?俺がリーダー?無茶な…」
戸惑いを見せますが、決して逃げません。
“It’ll be all right(きっとうまくいく)”
と劇中何度も何度も、自分に言い聞かせます。
私の記憶では過去作品でこんなシーンなかったと思います。
(もしあったら、ごめんなさい!)
今回はただ作戦を遂行するだけでなく、「リーダー」という重責がのしかかり、緊張と焦りと不安で心も頭もいっぱいになったんでしょう。
この姿を見て、「アファメーション」という言葉を思い出しました。
自分自身のなりたい姿を思い描き、言語化して口に出し自己暗示する行為です。
自己啓発の方法の一つです。
その手の本や動画でよく話題になるので、聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれまっせん。
脳は自分が発した言葉に影響を受けるようです。
ベンジーの言動は、まさにそのアファメーション。
不安でいっぱいだけど、目を閉じ、成功している姿を思い浮かべて、「大丈夫、うまくいく」と言い聞かせる…
するとどうでしょう?
今回もベンジーはかなりピンチですが、果たして…
最終章:人生をポジティヴに捉える考え方
『ミッション:インポッシブル』シリーズは、毎回トム・クルーズ演じるイーサン・ハントの人間離れしたアクションにワクワク、ドキドキして、興奮し、元気をもらう映画です。
今回もぜひ皆さん、イーサンになり切って楽しんでください!
ただ今回は彼を取り巻くキャラクターの姿に、人生をポジティヴに考えるヒントを感じました。
- どんな選択も、その当時の自分が全力で考えた上で下した決断なら、それは後悔ではない。
- 不運な出来事も、前を向いて一生懸命に生きたら、人生の転機となる。
- 不安に押し潰されそうになったら、なりたい未来を想像し、「きっと大丈夫、うまくいく」と言い聞かせよう。
ぜひ今回の『ミッション:インポッシブル』はイーサンだけではなく、周りのキャラクターの言動、心の動きにも注目してみてください。
映画って本当に素敵ですね。
エンターテイメントとして楽しみながら、人生を素晴らしくするヒントを得られるから。
それではまた、次の映画紹介でお会いしましょう!
なお、本記事に登場するセリフの一部は記憶をもとに記載しており、正確な引用ではない可能性があります。実際の字幕やセリフとは異なる場合がありますので、その点はご了承ください。
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